それは酷く透明で
朝露越しに見たような世界だった

ひんやりした風が心地よくて
少し湿ったそれに安堵もした

乾ききった二人が明日へ向かうには
余りにも 余りにも幸福な朝だった

大人になりたくて
けれど大人になろうとするには弱すぎて
お互いの傷口を抉る以外に自分を肯定できなかった
僕達は繋いだ手に自分の首を預けて
どちらが先に落とすか きっと競っていたんだ

酷い嵐の後
訪れた冷たさに気の触れた愛は目を醒ます

冷たい朝
僕達は忘れることを知った
それは隅々まで光を行き渡らせ
乾いた愛に水をくれる

ふたりの目醒めに、どうか祝福を。
僕達はきっとどこまでも、歩いてゆける