それは(くら)い 血の色をしている
耳鳴りのように響く昔話は
空耳のように 悪夢のように繰り返し繰り返し
あたしを奈落へと突き落とすんだろう

この傷口は永久に塞がらず
真っ暗なものを垂れ流す
虫がたかり 腐り果てることも赦さない
いつか信じた淡く優しいものを猛毒に変え
この正気をどす黒く塗り潰すだけ