すべてが希薄だ
夜がいつまでも訪れない
遠くで唸るチェーンソーの音を
闇夜に沈めてしまいたいのに

滴るものに 君は何を思うだろう
きっと今 この瞬間にも誰かが殺されていて
その血を啜って笑う声、声、声、

痛みは絶望でしかない?
傷みは暴力の結果でしかない?
今夜は月も輝かないね

繋いだ手だって本当は
悪意や嘘で塗り固められているかもしれない
僕にはいつもわからないんだ
いつだって喘ぎながら泳ぐしかない
この不条理な世界

街の喧騒が
知らないあの娘の悲鳴に聞こえる

悲劇がこの口角を上げる
夜がいつまでも訪れない
僕にはいつも わからない