壊れていく
白くひび割れて
その隙間から
「愛しい」を少しずつ滲ませて

ソーダ水を飲み干した夜明け
視界の端にいた黒い虫がいなくなった
哀しい、は
泡になって弾けて消えた

そういえば君はここに痛んだっけね。
嘯いて どうしたらいい?

最後のかさぶたはまだ残っている
それが剥がれ落ちるのを待つ間に全ては過去になるだろう

最後の接吻(くちづけ)
あと もう少しだけ
あともう少しだけ、さよならに猶予を。