「君は世界一の嘘つきだ」

しゃくり上げる君を僕は罵る
どうせ傷ついてなどいない
自分の思い通りに世界を動かす為の
下手な演技に決まっているんだ

「さあ 顔を上げてみろよ」

ほら やっぱりその顔は笑って
ちろりと舌を 悪びれもせずに出している

(哀しくなんてないわ
あなたを傷つけたいだけだわ
あたしには何も、…何もないわ)

頭の中でいつかの彼女の声がする

(だから全てを偽モノにして
だから全てを嘘にして
あたしは悲しくないわ
あたしは傷つかないわ)

彼女は明日からまた
静かな日々を再開するだろう
僕は少しだけ哀しい