滲み始める汗に嫌気が差す
青い空には黒ずんだ雲が覆いかぶさり
訪れる嵐が少しずつ夏の気配を削り取っていくというのに

暦の上ではもう秋なんだよって
君は物知り顔で言う
そんなこと 僕だって勿論知ってるさ
だけど嘘だろう この暑さ
暑さが呼ぶ眩暈 眩暈が引きずり出す過去

傷だらけのこの体を
今更どうすることもないさ
消して消して それでもすべては上書きされてく
果てのない遊戯 生きていくということ

真っ赤な 夏の終わりに咲く花の名前
あれはなんだったっけ
最後の花びらが落ちたとき 秋の風が吹くことを知るはずだ
蜩の声が途切れたとき
僕は汗ばんだ肌を懐かしむだろう