夏の日
まだらな夕闇の一番奥から溶け出したみたいな
君の瞳を 僕は抱いた

視界の端では赤い風車がずっと廻り続けていたな
それが君の白い肌に映りこんで
それが美しくて 美しくて
僕は視神経から冒されていくみたいだった

帰らないからこそ
刹那というものはいとおしい
狂おしいような焦燥も
今だけは柔らかな蜜のように僕を洗い
この目を潰してしまう

熱に浮かされたように
僕は指先から君に沈んでいく
君はぽつぽつと何かを呟いていたけれど
そんな曖昧な愛の言葉 僕は要らないよ

掻き抱いて 掻き集めて
君に僕の全てを沈めて
一生君にべったりとこびりつかせてやりたいんだ

盲目という毒が僕らを独りよがりにする
僕達は今 確かに一つだけど
なんだかばらばらでいるみたいに
かみ合わない愛の言葉を 囁き合う