夏の空気は粒子が曖昧で
すべてがぼんやりしてしまう
眩しく光を照り返す緑が痛いよ
僕の目を刺し貫いて
君の顔も思い出せなくなりそうになる
この足が宙に浮いて
大切なことを投げ出しそうになるとき
耳の奥の奥で君の声がするんだ
やわらかく光るそれが
僕の背中を支えてくれる
密やかな背徳に
僕はもう 心揺らさない
君の名前を何度も口にして
そうやって僕は 真っ直ぐ立っていられるんだ