冬の間に重ねた愚かな逢瀬は
春の暖かさの前に枯れ果てたけど
茶色く萎れていくそれを苗床に
私の想いは伸びてゆく
湿った南風が
夏の空気を生命力で満たし始める
きらきらとした緑の中
すべてを沈黙させる秋の息遣いもまだ遠く
いつかの私のように
無邪気な狂乱がそこかしこで始まるのだろう
私の正気は君の汗ばんだ肌の上に
私の喜びは君の唇に
今も
まるで自ら星になり輝いているような錯覚に溺れた私の心は
何一つ照らせないまま 盲目の季節に取り残されている