花は知らぬ間に散る
夜は構いなしに更けて明ける
僕は一人置き去りにされた心地で
この世に浮かれ 往く

手と手を取り合う人はなく
新しい町には埃の
古い町には花のにおいがするだろう
一人で在ることは淡い気楽さに縁取られている

帰る場所を捨てたことを
今さら後悔したりはしない
すべての道があの日 葬ったものに続いている

遠い空に宵の明星
鴉が鳴くから帰りましょ

そうして僕は どこへ往こう