君の季節も過ぎて
遠ざかってゆく雲を見上げてた
明日は雨。 また違う雲が来る
もう誤魔化せない
色々なものが
静寂の中 ゆっくりと浮かび上がる
もうね
愛しすぎて 触れられない思い出もあって
もうね
未だに君のことがいとおしいんだよ
君の手はするり抜けて
暗がりの中 明るくなるまで目をこすってた
幻さえ見ずに立ち尽くす僕
溢れかえる 雑多なものたちが
君のインクを引き伸ばすみたいにして
僕の中に手紙を残してくれたらいいのかなあ
君の季節も過ぎて
外は春の匂いが幽かにする
君のいない春がやってくるね
ほったらかしていたヒヤシンスに水をやらなくちゃ
春いっぱいに咲くヒヤシンスなら
君の季節も春にするだろう