息が苦しい
丸い薬はこぼれ落ち
陽炎昇る坂道のてっぺんから私を笑う
優しさが足りない
賢明さが足りない
幼さだけが赤く 赤く腫れ上がって
私は私を可哀相だと思う
足りないものと過剰なものは
どうしていつも足し引きできないのだろう
薄く開けた目は血が足りなくて
空色の血管はいつもひくひくと怯えている
夏が来たね
夏が来たね
照り付ける太陽は
世界を白く染め上げる
酸素が薄い気がするのは過剰な自意識
「私はどこにでもいる。」
ただ夏が私をメランコリックにして
少しだけ 思春期の狂気に引き戻すだけ