白く雪が降っている
町を真っ白く染め上げて
赤い情事を眺めている

あなたがあたしの上着をそっとはだける
あたしの身体はゆっくりと赤く染まる
あなたの指先があたしをなぞってばらばらにしていく
ほどけてしまったあたしにはもう 躊躇う余地もない

あなたの身体は嘘のように固かったわ
骨が薄く透けるようで
抱き合ったとき 左胸に耳を押し付けないと気が済まなかった
陽の光に蕩けるような茶色い瞳を
ふっと細める仕草が たまらなく好きだった

ああ、牡丹が散りそうですね

不意に我に返る
あなたは薄く微笑んで
貴方と牡丹 果てるのはどちらが先でしょうねと意地悪く言う
赤い牡丹が目にまぶしい

牡丹は散るんだったかしら 首から落ちるんだったかしら
首に絡みつく貴方の手は甘い