青白い月明かりに照らされて
いよいよ暗く いよいよ深く
この夜は膨張していく

最後の最後 君が呼んだ
甘くて粘ついた声が耳の奥 エコーしてる
そこにあるのはモノクロのがらんどうなのに
17時きっかりの電車に乗って
19時きっかりにその部屋のドアを開ける

冷たく澄んだ窓越しに真円の月
雲に隠れながら嗤う
信じてたものをひとつずつ手放そう
記憶の身代わりに

あんなに深く繋がって
求めてでも足りなくて
世界が果てる温度を共有した
グラスが割れる刹那 光が散ってゆくように
僕ら喰いあって喰いちがった左側
もう 戻れない

今 こうしている間にも欠けていく月
同じようにして僕は君を失ったのだと思う
いよいよ弱く いよいよ確かに
この夜が膨張していく