水しぶき 跳ね上げる音
聞いた気がして 目を醒ました
傍らには眠る君
はだけた襟元から覗く肌が
月明かりのなか青白く
深海に身を横たえている気分になる
汗ばんだ肌 魚みたいだ
触れればひからびてゆく指先
ぬめる視線 目を開けて
その瞳もまた 深海のよう
そこから生まれ還ってゆく
心虚ろな表情に粟立つ
君はまだ半分 眠りの中
どんな夢を泳いでいるの
もうこのまま戻ってこないような不安
いつか君を諦めてしまいそうに遠く感じる
莫迦みたいに心細い夜
たとえそんな未来が本当に訪れても
お願いだ
最後までこの手を強く掴んでいて
絶対に振りほどかないと誓うから
月が照らす雲の波間
人知れず泣きそうな僕の頬へ
そっと接吻る 君の気配