「疲れてる??」
「疲れてないよ」
君は言う。
疲れてるくせに、嘘吐いて。
気づかないと思ってるのかな?

「どうしたの?」
君の目が、彼女を追う。
「ん?どうもしてないよ?」
何でもないように君は言う。
君は優しい嘘を吐く。
私を傷つけないように。
本当は知ってるんだよ、君があの子のこと好きだって。
「あの子のこと、好きなんでしょ?」
私がそう言っても君は言うんだ。
「そんなこと無いよ?僕は君しか好きじゃない」
君は優しい嘘を吐き続ける。
「……そう」
私は……、

「そうだよね、心配しちゃった」
私は、君の優しい嘘に甘えることにした。

「大丈夫、信じてるから!!」
私のその言葉に、少し複雑そうな顔をした君にも、
甘えることにした。

君が優しい嘘をつき続ける限り、
私は君を信じてる。
例えこの恋の終わりが、何色に染まろうとも。