アカツキの空。
そこには、白みだす空がある。
世界は輝き出すのに、僕の元には絶望がやってくる。

もう、僕の元に君はいない。
輝くように笑う君も、
世界が終わったように泣く君も、
すごく照れる君も。
君は、もういない。

君をもっと見つめていればよかった。
こんなにも愛しているのに、
僕の中の君は少しずつ僕の前から消えていく。
「消えないでくれ」
願っても、頼んでも、泣き叫んでも。
現実は少しずつ僕の前やって来る。

世界は希望に包まれていくのに、
もう、僕の前に君はいない。

アカツキの空に君を捜すけど、
僕の前には涙でかすんだ空しかない。